Install Transactd Plugin
ここではTransactd Pluginのインストールについて説明します。
Transactd Pluginのダウンロード
MySQL/MariaDBのバージョンを確認し、ダウンロードページから適切なバージョンのプラグインをダウンロードします。(Mac OSXはソースからのビルドが必要です。)
バージョンの確認はMySQLクライントを起動し以下のコマンドを入力します。
show variables like 'version';
+---------------+--------+
| Variable_name | Value |
+---------------+--------+
| version | 5.6.14 |
+---------------+--------+
また、ソースをダウンロードしてビルドすることもできます。その場合は、 MySQL/MariaDBのソースコードも必要です。ビルド方法はTransactd ビルドガイド for Windowsまたは Transactd ビルドガイド for Unixをご覧ください。
Transactd Pluginのインストール
MySQL/MariaDBのバイナリに変更を加えることなく、所定の位置にプラグインのファイル をコピーするだけでインストールできます。MySQL/MariaDBサーバーは動作している状態 で作業を進めます。また、作業は管理者権限で進めます。
Windowsでのインストール
ダウンロードしたzipファイルをエクスプローラで開きます。中にtransactd.dllがある ことを確認します。
[MySQL|MariaDBインストールフォルダ]/lib/pluginに、transactd.dllをコピーします。 MySQL|MariaDBインストールフォルダが不明な場合は、MySQL Command Line clientを 起動し以下のコマンドでplugin_dirを確認してください。
mysql>show variables like 'Plugin%'; +---------------+----------------------------------------------------+ | Variable_name | Value | +---------------+----------------------------------------------------+ | plugin_dir | C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.6\lib\plugin | +---------------+----------------------------------------------------+
MySQL Command Line clientを起動し、以下のコマンドを実行します。
mysql>INSTALL PLUGIN transactd SONAME 'transactd.dll';
これでPluginのインストールは終了です。
Linuxでのインストール
ダウンロードしたtar.gzのあるフォルダに移動します。
cd [TargetFolder]
ダウンロードしたtar.gzを解凍し、解凍したフォルダに移動します。
tar zxf transactd-linux-x86_64-[version]_mysql-5.6.14.tar.gz cd transactd-linux-x86_64-[version]_mysql-5.6.14
[MySQL|MariaDBインストールフォルダ]/lib/pluginに、libtransactd.soをコピー します。MySQL|MariaDBインストールが不明な場合は、mysqlを起動し以下の コマンドでplugin_dirを確認してください。
mysql>show variables like 'plugin%'; +---------------+-----------------------------+ | Variable_name | Value | +---------------+-----------------------------+ | plugin_dir | /usr/local/mysql/lib/plugin | +---------------+-----------------------------+ mysql>exit cp libtransactd.so /usr/local/mysql/lib/plugin/
mysqlを起動し、以下のコマンドを実行します。
mysql>INSTALL PLUGIN transactd SONAME 'libtransactd.so';
これでPluginのインストールは終了です。
Transactdへのアクセス可能ホストの設定
Transactdへアクセスするには、事前にMySQLのuserテーブルにroot@[host]レコードを 登録しておく必要があります。
- ローカルからのアクセスであれば
root@127.0.0.1
を登録します。 - その他のホスト(たとえば192.168.0.3)であれば
root@192.168.0.3
を登録します。 - 192.168.0.xすべてであれば
root@192.168.0.0/255.255.255.0
とすることもできます。
登録はMySQL Command Line clientを起動し以下のように入力します。
mysql>CREATE USER root@'192.168.0.0/255.255.255.0';
この操作はrootでのアクセスを可能にするので、rootのパスワードが未設定の場合は、 必ず設定してください。
Windowsでのrootパスワードの設定
コマンドプロンプトを開きます。
"C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 5.6\bin\mysqladmin" -u root password 'xxxxx'
(xxxxxは実際のパスワードに置き換えてください)
Linuxでのrootパスワードの設定
/usr/local/mysql/bin/mysqladmin -u root password 'xxxxx'
(xxxxxは実際のパスワードに置き換えてください)
root以外のユーザー名を使用する
また、rootでのホスト設定ではなく別のユーザー名での登録も可能です。 別のユーザー名にするには、my.cnfまたはmy.iniの[mysqld]セクションに、
loose-transactd_hostcheck_username = yourUserName
を加えてください。yourUserNameは任意のユーザー名にできます。
ファイアーウォールの設定
TransactdプラグインはデフォルトでTCPポート8610を使用します。もし、このポートが ブロックされている場合は、クライアントホストからアクセスできるように設定します。
テスト
これでクライアントからアクセスする準備ができました。クライアントのインストールが済んだら、 テストを実行できます。